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新茶の収穫最盛期 元気に育った“こわい”茶の芽をつぎつぎ刈り取り 静岡・藤枝(2024年05月27日 第1602号)

 5月のゴールデンウイーク、静岡県藤枝市のお茶農家・種石銀一さんの茶畑では新茶の収穫が最盛期を迎えていました。
 山々に点在する4ヘクタールの茶畑はすべて有機栽培で育てられ、今年は遅霜の被害もなく、きれいな芽が山の斜面に広がっていました(写真)。
 しかし平均気温が高く、夜間の気温も下がらなかった影響で芽が成長し、硬い(当地の言葉で「こわい」)状態に。「ここ数年でこんなにこわくなったことはない」と種石さんは話します。
 それでも取引先の地元の製茶会社の社長からは「有機のお茶が足りない。取れるだけ取ってほしい」とお願いされているそうです。