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わが家の連休 一家総出で田植えの準備 若者が農業をやりたいと思える世の中を 徳島県板野町 石川美栄子(81)(2024年06月17日 第1605号)

家族総出で田植えの準備

 わが家の本格的な農繋期は春の連休から始まりました。
 7人家族のわが家で、今年は2人が家を出たのですが、連休には帰って来たのです。徳島県板野町の田植えはこの連休が多いのですが、わが家は6月初旬。そこに向けての準備を今年も家族7人でやりました。
 4月28日に苗箱80箱に土を入れ、5月3日にその苗箱に種もみをまきました。そして、5月5日(こどもの日)には、わが家のイベント「いたの里山マルシェ」を開催しました。家のすぐ近くの空き地に10個以上のテントが並び、カレー、コーヒー、たこ焼き、ケーキ、ポン菓子やパン、珍しい草や木、古着やパッチワークの小物、わが家はジャム(手づくり)、タケノコ、ふきなどを販売しました。もちろんわが家の店番は家族が交代で行いました。
 「ごくろうさん会」では「疲れたが、秋の稲刈りが楽しみだね」と。これがわが家の連休でした。
 ところで、わが家は米、ブルーベリー、ブロツコリーなどを作る小さな農家ですが、経営は苦しく兼業農家でやっと生活しています。そして周りには空き家、空き地がどんどん増えています。若者が「農業がやりたい」と思える世の中を作りたいなと思うこのごろです。