旬の味(2024年06月24日 第1606号)
私の農園がお世話をしているマルシェ。公務員から農家に転職したての1年目から始めました。取材依頼が来てうれしいと思ったのも束の間、保健所の営業許可や衛生管理の確認、農業委員会の指導を受け、自分の無知に不安になりました▼「地目(ちもく)」という言葉さえ知らなかったのです。地目「田」の土地に家を建てたら違法。私の場合、地目「畑」の耕作放棄地で年4回マルシェを開くため草刈りをして、いつでも耕作が可能な状態を保持しているのは、農地法的に適正とも違法とも言えないグレーゾーン▼地権者、地域との普段のお付き合いが大切。農産物販売の暗黙のルールもあるらしい。JA出荷は全量出荷が原則で、横流ししたら出荷停止に。ある産直市に出荷していたら別の産直市には出荷できない(これらのルールは過去のものと判明)▼テントが突風に飛ばされけが人が出たこともあります。雨やコロナで開催を中止したことも。農作業との両立も工夫が必要です。マルシェが続いていることに感謝。(五)