アイコン 新聞「農民」

農のこころ 青田中地蔵頭巾の赤まぶし 畔上 京子

 俳誌『みすゞ』から。植田が根付き、分蕨を始めて水面が見えなくなり、稲の成長が進む。田園が緑を深めいく頃となる。この作は道添に見つけた地蔵尊の赤頭巾である。昔は風水害で犠牲になった人々。農民一揆の先人を祀って建造したものか。そこには農の暮しの脈々とした歴史がある。豊作無事の願いがこもる。