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有機稲作栽培今年から始める 田植え時に紙マルチ敷き悩みの雑草の発生抑える

埼玉県羽生市の山田さんの田んぼ

田植え機で植えていきます

 埼玉県羽生市にある20ヘクタールの稲作農家、山田和男さん(68)は、今年から80アールを有機稲作栽培で行い、6月11日に田植えが始まりました。

 山田さんは福島県双葉町出身で、2011年の東日本大震災で被災し、羽生市に移りました。29歳の息子さんも脱サラし、農業を継いで2年目。2人で行っています。

 農薬も化学肥料も一切使用しない農家にとって、雑草の管理が一番の悩み。田植えを行うときに紙マルチを敷設しながら苗を植えていくことで地面は太陽の光が届かなくなるため雑草の発生を抑えることができます。

紙マルチを敷く準備

 中干しまでは紙マルチが定着し、紙マルチは分解されるので、廃棄物がなく、環境にやさしいです。10アールで3本使用し、1本約5000円近くしますが、「除草剤を使用しても現在は同じ値段はしている。福島でも紙マルチの有機栽培は行っていたが、6俵はとれる」と話します。

 ゆくゆくは、酒米やうるち米の有機栽培を増やしていき、子どもたちがいる学校給食にも、安心安全なお米を届けたいと考えています。

 (埼玉農民連東部センター 伊澤潔美)