アイコン 新聞「農民」

旬の味

 年々気候の過酷さが増し半夏前から酷暑の日々。各地での大雨。春から熊の目撃情報。頻繁すぎてならされてゆく▼数日前の新聞で農家戸数が2020年175万戸から24年に約半減との記事。さらに気候変動で山形のさくらんぼの異変、堤の水を利用している田んぼの稲が枯れそうという情報。貴重な山あいの田んぼが耕作放棄地になってしまうのかと心塞ぐ▼そんな当地で梅雨の雨に恵まれたが、今度は大雨。減反の田んぼで栽培している大豆が冠水し、大慌てで排水作業。盛夏には雨不足で田んぼの用水を回す…。脱サラの豆腐屋さんが大事に使ってくださる大豆でこちらも懸命▼それでも自然は元気を与えてくれる。畦草刈りをしていたら危惧していたアキアカネの羽化、畦草にはめっきり減ったアマガエルの子どもたち。ヒトも同じ自然の一部、仲間だとうれしくなる▼さらに農民連の仲間で収穫した小麦のそうめんをおすそ分けしたら、「昔懐かしい風味でおいしかった!」と電話をいただき元気をもらった。(蛙)