農民連の生産者を訪問・交流 都市農業を満喫(2024年07月29日 第1611号)
神奈川食農健 搾ったばかりの新鮮牛乳ブルーベリー摘み食べて珍しい有機栽培のブドウ産直が支えの豚肉加工場

菊地原さん(左から2人目)と高騰する飼料について対話しました
食農健神奈川会議のメンバーは7月6日、神奈川県農民連の生産者を訪問し、交流しました。
相模原市緑区の菊地原靖書記長の農場(酪農)では、高騰が続く飼料の現物を前に懇談。近隣で1軒のみとなった酪農のことや自給飼料を生産する工夫など対話をしました。冷蔵庫で冷やした、搾ったばかりの牛乳を試飲すると、県内で生産される新鮮な牛乳だからこその味わいに感動!
昼食をはさんで、愛川町に農場をもつ生産者へ。2軒目は高橋康雄会長の畑(野菜)へ、採れ始めたブルーベリーを摘んで食べ、様々な野菜を見ながら広い農園を歩きました。
続いて諏訪部衛人副会長のブドウ園へ。愛川町役場に隣接する市街地で、全国でも珍しいブドウの有機栽培を続けています。雨よけ栽培の高級品種や、露地のヤマブドウ系品種など、ぶどう棚の木漏れ日の下で交流。直売や生協出荷などが中心の販売や、ボランティアの広がりに支えられていることなど独自の経営スタイルが特徴的です。

諏訪部さん(右)のブドウ栽培の話に耳を傾ける参加者
ツアーの最後は、丹沢農場(旧海老名畜産)の新豚肉加工場(愛川町)へ。農民組合として取り組む豚肉産直も支えとなって、次の世代につながる投資ができました。衛生面での向上は施設の設計から重視されて、最先端といえるものとなりました。直営の養豚場から、精肉、ハム・ソーセージの加工場まで一貫した品質管理が行われ、安全性や味を確実に消費者に届ける歩みがさらに前に進みます。
県農民連では、秋の対県要求交渉や議会で、市民と連携して農業現場の声を行政に訴えていくため、対話・交流の活動に力を入れています。
(神奈川県農民連 高野芙由男)