アイコン 新聞「農民」

旬の味

 熊本県は、半導体企業の進出で、菊池地域2市2町で、農地転用が約164ヘクタールで今後も拡大と。菊池地域は坂本農水相の選挙区域で「生産基盤は崩壊」▼友人の家族は、ナタネ、ゴマ、椿を栽培し、搾油販売しています。友人の父は戦前戦中、中島飛行機(現在のスバル)で飛行機製造の設計技師でした▼戦後に同僚が関連自動車工場に移籍。友人の父は「故郷で農家のために働きたい」と飛行機設計の技術を、ナタネの搾油機開発製造に取り組み、1947年創業▼農家から持ち込まれたナタネを搾油し、農家の生活向上に貢献。私は、友人の父が自動車関連工場に移籍せず「農家のために自分のもてる技術を生かしたい」というその生き方に感動しました▼友人は搾油の仕事を引き継ぎ「ナタネ、ゴマ、椿を栽培し、消費者に届ける」と耕作放棄地、水田を借り、家族で栽培に取り組み、現在は息子さんが経営の中心で、経営規模も拡大。「食料自給率の向上は困難」と言った坂本農水相(自民)では農業・食料は守れません。(よ)