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農民連ふるさとネットワークが総会 推進力につながる議論と実践を

運動の推進力に共同の輪広げて
共同の輪広げて政治変えよう

 農民連ふるさとネットワークは7月26日、第21回総会をオンライン併用で東京都内で開きました。会場23人、オンラインでは15カ所が参加しました。


(右から)宮本さん、小林さん、鈴木さん、湯川事務局長、根本代表

 根本敬代表はあいさつの冒頭で、総会前日に起きた山形、秋田の記録的豪雨災害に触れ、お見舞いの言葉と各地からの支援を呼びかけました。その上で、「日本の食料の安定供給と農業の自主的発展を実現するには、アメリカ支配と大資本の利益優先の政治を変えないといけない」と強調。ふるさとネットとして、「事業が運動の推進力になっていく議論と実践が求められている。農民ががんばるだけでなく、共同の輪を広げよう」と述べました。
 湯川喜朗事務局長が議案提案を行い、米を巡る情勢が強調されました。「物価高騰により一般家庭からの米の評価が高まり、価格が上がっても、しっかりと食べてもらえるという状況の中で生産者・米屋と連携して全国で集荷を進めていく」と述べ、あらためて「準産直米の取り組み、産直やカタログ企画による販路拡大、栄養士と生産現場とともに進める学校給食の取り組み」の3本柱が来期の事業計画の中で示されました。

学習と実践深め生産に生かそう

(左から)長谷川会長、酒井専務、紙議員

 討論では「自給率向上の学習交流の中で行動提起も行ってきた。神奈川で産直米の利用が増えるなどの成果が生まれる中で、国民の食と農への関心に応えられる草の根の学習運動をさらに行っていこう」(小林由紀夫さん・多古町旬の味産直センター理事)、「ニームオイルによるネオニコ不使用カメムシ防除に今期挑戦した。地域のカメムシ発生があまりにも多くて、効果の検証はこれからだが、収穫後の味の変化も確かめたい」(宮本照三さん・奈良産直センター、ナシ・ブドウ農家)、「役員会で話し合い、今年は準産直米の集荷目標を600トン(1万俵)とした。米農家訪問で会員拡大の成果をあげている。農家に利益がいくように活動していく」(鈴木亮・にいがた産直センター事務局長)などの発言がありました。
 また、石川農民連の宮岸美則会長から、能登半島地震への全国からの支援物資の提供への感謝の言葉が述べられました。

来賓あいさつと新役員を選出

 農民連の長谷川敏郎会長あいさつ、東京民医連共済協議会の酒井克専務理事からの来賓あいさつがあり、日本共産党の紙智子参院議員からのビデオメッセージが流され、新日本婦人の会中央本部からのメッセージが紹介されました。
 総会に先立って行われた、無農薬栽培生産者によるアグロエコロジー実践報告会については後日「農民」に掲載します。

 役員選挙の結果は左の通りです。(※敬称略、紀ノ川農協理事の高橋範行さん以外は再任)

〇代表=根本敬、〇副代表=小倉毅、鈴木弥弘、〇事務局長=湯川喜朗、〇理事=小林隆範、小林由紀夫、佐々木健洋、鈴木亮、高橋範行、田食道弘、種石かおり、本多正一、松田浩二、渡辺満広、〇監事=竹上一彦、長峰雅


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