女性相談会を開催 賃金上がらず困窮する例多く
農民連も支援物資提供
こわばった表情が柔らかく
農民連も野菜や果物などの食材を提供しました(右から2人目が藤原事務局長)
7月28日に都内で7回目となる「女性による女性のための相談会」が開催されました。
今回は円安・物価高の中で賃金が上がらず、非正規の低収入、生活保護の枠内で生活することが厳しくなっている相談が多く寄せられました。
家庭、仕事、家族関係で悩みを抱え、過去に性暴力・暴力、いじめを受けている相談者の事例では十分な公的・福祉的ケアを受けることがなく月日が経てしまい、解決されないまま、精神的疾患などを抱えて、困難さを抱えたまま困窮しているケースが目立ちます。
潜在的に、過去から続いてきた女性が抱えている困難が語られる場がなかった、聞いてくれる人もいなかったなど、女性は夫や父親など周囲の男性に囲まれ、自分の抱えている問題を問題として見ずに、他人の問題解決が優先されています。
女性相談会では境遇や思いを自由に話すことができる場が作られ、回を重ねることで、自分の悩みについて整理がついて、言語化できている人が以前より目立ってきました。
冷やしうどんやあんみつを支援
農民連が提供した冷やしうどんとあんみつ
会場では、農民連の支援物資として送られた野菜を使った冷やしうどんや、旬のブルーベリーがトッピングされたあんみつがカフェで提供され、相談が終わった後のマルシェではさまざまな野菜や加工品が並びました。
最初はこわばっていた表情がマルシェで表情が柔らかくなった女性は、「来てよかった。野菜を子どもにたくさん食べさせたい」と話していました。
(農民連事務局長 藤原麻子)