旬の味(2024年09月02日 第1615号)
食材の調達は戸配の生協と、アイガモ農法の有機米を直接農家さんから購入しているのであまりスーパーには行かず、周囲の声に気づいた頃には「スーパーにお米がない」と大騒ぎになっていました▼農民連と産直運動を続けてきた新婦人ですが、秋から上がるであろう市場価格に比べれば価格も大差ないのではないかと、改めてこの運動があってよかったと実感しています▼和歌山では自家用米で賄えている方も多く、高齢化もあって産直運動の参加者は減る一方。酪農や小麦づくりもそうですが、国の政策で農家が追い込まれ、価格の高騰や実際に町から消えるという異常な事態が起きてからでないと国民が食料自給率の低さについて考える機会はなかなかありません▼日々の生活に追われる中で、地震、台風とさらに買い占めに拍車がかかりました。「お米大丈夫?」の声かけから、安心できる品質のお米が安定して届くことのありがたさと生産者を支えることにもつながる産直運動を広げることに急ぎ取り組みたい。(澄)