関東ブロック交流会 参加者60人超で大盛況(2024年09月02日 第1615号)
新農基法学び、各地の実践交流
地域農業守る展望つかんだ

引き継ぎを行う竹上一彦・長野県連会長(左)と引き継ぎを受ける谷口和男・山梨県連事務局長
農民連関東ブロック協議会の夏季研究交流集会が8月1日から2日間、長野県安曇野市で開かれました。
ブロック会長の立石昌義会長(埼玉農民連会長)はあいさつで、関東平野は自然の平野では日本で一番広く、関東農政局管内の1都8県の人口は全国の50%を占め、農林水産業の産出額が全国の25%を占めていることを紹介。各都県の農林水産予算額及び予算に占める割合(%)や農家戸数と食料自給率なども示しながら、自給率向上運動のなかでの関東ブロックの役割発揮の重要性を強調しました。
初日は岡山大学の小松泰信名誉教授が「新農業基本法の問題点と農民連への期待」と題し講演。翌日は地元の学校給食栄養士の塚田香織さん(31)が農業を営む夫の安雲さん(31)とともに夫婦で講演しました。学校給食に有機食材の活用を進めるフランスの取り組みを視察した塚田さん夫婦は、学んだことを地元の学校給食の地産地消に生かそうとさっそく行動している様子も報告しました。
いずれの講演も高い関心を呼び、活発な意見交換が行われたほか1都8県から両日とも60人を超える参加で懇親会まで大盛況でした。
討論では、農協組合員となり直売所に野菜を出荷する中学生への突撃インタビューを交流会の開催を契機に会員となった地元市議から報告されるなど各地の実践が語られ、地域農業生産を守る展望をつかみ、元気の湧き出る研究交流集会となり、来年の開催地・山梨県への引き継ぎ式を経て閉会しました。
(千葉県農民連事務局長 森吉秀樹)