旬の味(2024年09月09日 第1616号)
農業委員会に出席し、国が策定期限を来年3月としている地域計画が議題でした。認定農業者に農地を集約し、農業を大規模化しようとする計画です▼農水省の講演で、「農業者の減少に対策が必要と考えている。雇用農業従事者数の増加は顕著なので、大規模農家、農業法人を育て、その支援を強化する」とありました▼私事ですが息子が今春、農業大学校に入学。後継者確保とホッとしたのも束の間、国の就農支援を受けようとすると、農業計画が大切で、卒業後の研修先の選定と計画の整合性が問われると分かり、アタフタしました▼親の私は旧制度を利用し、45歳で転職して農業を始め、認定農業者です。旧制度より格段に支援利用は難しくなっています。旧制度で農業者数が増加せず、制度利用者の離農が多かったのでしょう。農業で生計を立てる難しさは実感の日々です▼農民連の言う家族農業は私の指針。どんな農業をするかは息子や各農業者が考えることですが、平和、気候、農業の社会基盤が必要です。(五)