食料は平和への道! 平和のための戦争展 福岡・糸島農民組合
自給率特集の新聞「農民」号外を展示
子どもたちの笑顔に励まされ
「農民」号外の展示に見入る参加者
「第28回平和のための戦争展ふくおか2024」が8月17日から19日まで福岡市のアクロス福岡2階交流ギャラリー・セミナー室で開催されました。
「戦争展」は市の後援名義の取り消しなど紆余(うよ)曲折をへながらも長年続けられていることに「平和」の大切さをひしひしと感じています。
市内のさまざまな分野で活動する団体・個人が思想・信条の違いを超えて「平和」を願い、「戦争は絶対にダメ」との思いで結びつき、会場いっぱいに「平和への願い」が広がりました。
私たち糸島農民組合は、命の源である食べものをつくる立場から「戦争展」に臨んでいます。今年は、農業基本法の改定の年であったことから、改定案の最大の焦点である「食料自給率向上」を大きな柱に考えました。
農民連本部の協力を得て、今年春に出された新聞「農民」号外をポスターにして展示しました。お金がかかりましたが、「すごくわかりやすい」「自給率向上が大切だよね」と好評でした。これからもいろいろな場で活用していきたいと思っています。各団体それぞれの立場からさまざまな取り組みが展示され、大きな学びと励みになりました。
3日間を通し、若者(20代)の参加が少なかったのが気になりましたが、高校生平和大使の取り組み、学童の子どもたちの「戦争はダメ」の絵と彼らによる紙芝居、そして親子で会場を訪れ、熱心に見聞きする子どもたちに元気をもらいました。病をおしながらも最後まで平和のためにがんばった漫画家、故西山進先生の漫画の原画にしっかりと見入る子どもたちの姿が忘れられません。
「来年もまたネ!」とお互いに笑顔で別れましたが、「人と人との出会いが人と世界を変える」と実感し、子どもたちの笑顔に応えていこうと新たな決意をした3日間でした。
(福岡・糸島農民組合 鬼木恵美子)