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原発汚染水の海洋放出今すぐ中止を 原発をなくす全国連絡会宣伝行動

東京・新宿駅頭

署名協力を訴える芦野さん(左から3人目)

 東京電力福島第一原発のアルプス処理水の海洋放出開始から1年がたつのを機に、「原発をなくす全国連絡会」が8月22日、宣伝行動を東京・新宿駅頭で行いました。「地震大国日本に原発いらない 海洋放出はただちに中止を」という横断幕を掲げて、新たな汚染水対策を求める署名への協力を呼びかけました。
 全国保険医団体連合会の住江憲勇名誉会長は、「被ばくには根本的な治療法というのがまだない。希釈すれば海洋放出しても害はない、という国・東電の言い分には、何の科学的データも根拠もない」と批判しました。
 農民連本部からは、芦野大地事務局員がマイクを握りました。先月まで福島県に住んでいた芦野さんは、「福島第一原発周辺にはいまだに当時のまま時が止まっている所がある。店舗には中身がそのまま無残に残っているところもある」と語り、「事故後、生産者は米や魚の全てを検査して放射性物質がないことを確認しながら生産を続けてきた。そうした努力の最中に、海洋放出が始まり、県民に大打撃を与えた。これは“風評”被害ではなく、国と東電による実害そのもの。近づく総選挙では、原発にしがみつく自公政権に退場の審判を下そう」と、力強く訴えました。