税対部員養成講座がスタート 記帳のマスター目指す 自主申告で仲間づくり進めよう(2024年09月16日 第1617号)

講師を務めた水越さん
農民連本部税金対策部(税対部)は来年3月の申告に向けた税金対策部員養成のための養成講座をオンラインで開催しました。9月3日に第1回を行い13カ所から参加がありました。
来住誠太郎税対部長は開講のあいさつで「講座の目的は会員の仲間や新しい人と記帳簿をつけられるようになり、自主申告で仲間増やしにつなげることです。異常気象や大規模災害も増え、農家を回って話を聞くことがますます重要になっています。共に成長していきましょう」と呼びかけました。
講師は税対部の水越久男さん(富山県農民連副会長)が務めました。
水越さんは「なぜ農民連は自主申告運動に取り組むのか」「税金とは何か」を戦後の経過とともに振り返りながら説明。「申告納税制度ができても、当初は平均的な収量と面積から税額が計算されるなど、不十分な制度だったものを、たたかいで現在の個々の収入と経費から自分で決める制度に変えてきた」と解説。
また「農業は地域に暮らしながら行うもの」だとして地域で生活するために必要な自治会費や神社の修繕費なども接待交際費として経費になることを紹介。「収入が少なく所得が出なくても住民税や各種保険料の減免などメリットがあるので確定申告は面倒でもしたほうが良い」と話しました。