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能登半島地震被災者支援 富山県農民連 能登町の藤波へ ゆでたてトウモロコシに“ありがとう”と大喜び(2024年09月16日 第1617号)

米・野菜の配布や健康相談も

アツアツのトウモロコシを提供しました

 とれたてのトウモロコシをゆでて食べる被災者支援の催しを、8月4日に奥能登の能登町藤波の仮設住宅で実施しました。
 富山県農民連が能登半島地震被災者支援共同センターとともに開催し、石川民医連、健康友の会、全労連、地元の共産党の方など15人が参加しました。トウモロコシ食べ放題のほか米や野菜などのお渡し会、健康相談なども同時に行われました。
 富山から農民連の仲間5人が朝7時半に砺波市の県連事務所に集合し、とれたてのトウモロコシ500本、大鍋、ガスボンベなどをトラックに詰め込んで能登に向かいましたが到着したのが12時になってしまいました。
 着いたとたん、バケツをひっくり返したような大雨になり、とりあえず車の中で昼食をとり様子をみることにしました。仮設住宅は40戸ほどで野球場のグラウンドに砕石を引いて建てられており、テントを張って、お米などを置いていましたが、ずぶぬれ状態になってしまいました。
 しばらくして雨が小康状態となり集会場の中に配布物を移動しました。私たちは外のテントの下でトウモロコシをゆでることにしました。開会時間が午後1時半と若干遅れましたが共同支援センターの黒梅明事務局長がハンドマイクで仮設住宅に向けて参加を呼びかけました。

終わって、ホッと、記念撮影

 開会前から被災者の方が集まりはじめ集会場の中はほぼ満員になりました。集会場のなかでは民医連の皆さんによる健康相談や、お米の配布が始まり、被災者の方は口々に「ありがとうございます」とあいさつしうれしそう。

 私たちはトラックの中でトウモロコシの皮をむき、それを沸騰した大鍋に入れてゆでました。アツアツのトウモロコシを集会場の中に運び、集まった被災者の方にお渡ししました。「わー、おいしい。こんなのはじめて」と若い女性の感激の声。遠慮がちに袋に入れて持ち帰る年配の方など。500本のトウモロコシは終了時間前にすべてなくなってしまいました。後片付けをしたあと支援に駆け付けたスタッフで自己紹介と感想を述べ、集合写真を撮って終了となりました。

(富山県農民連副会長 水越久男)