アイコン 新聞「農民」

食料問題は命の問題、農政転換し、米増産を しゃもじ鳴らしコール(2024年09月23日 第1618号)

農水省前行動

 農水省前行動では、米俵や大しゃもじが並び、マスコミが多く取材するなかで、200人以上が参加しました。
 長谷川会長の「政府は米の需給と価格の安定に責任をもて」との開会あいさつに続き、参加者からの一言スピーチでは、全国食健連の土井直樹事務局長(全労連常任幹事)が「労働者は賃金が上がらないなかで米も食べられない。農家が安心して米をつくり、消費者が安心して購入して食べられる政治の実現を」と訴えました。

来年の米づくりどうなるか不安

「農水省は対策をとれ」とコールしました(農水省前)

 新婦人千葉の松田まつえさんは、「農民連と産直を続けてきたことに感謝している。食料問題は命の問題。農政を転換し、米の増産を」と求めました。
 東京・足立区労連の中川ゆい子さんは「農業基本法改定のときに署名を集めて自給率向上を求めてきた。それでも米騒動が起きている。誰もが1日3食を食べられる生活を」と訴えました。
 生産者を代表して、千葉県農民連の越川洋一会長が「稲刈りが終わりつつある。米農家は茶わん1杯46円の低米価と時給10円の労働を押し付けられてきた。来年どうなるか不安。農政の転換を」と訴えました。
 京都農民連の安田政教書記長は、「地域では米づくりに見切りをつけるところがでてきている。食料供給困難事態対策法(有事食料法)で作付けしなければ農家に罰金を科せられるなど、戦争への準備が進められている。平和でなければ農業はできない」と述べました。
 国会議員からは、社民党の大椿ゆうこ参院議員、日本共産党の紙智子参院議員、田村貴昭、もとむら伸子の両衆院議員、れいわ新選組のたがや亮衆院議員が連帯あいさつしました。
 最後に参加者全員で「米を守れ」「お米を食べたい」と、しゃもじを鳴らしてコールしました。