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オンライン署名「わたしは、『あきたこまちR』を食べたくありません!」 提出

知る権利、選ぶ権利を守って 6134人分を農水省、消費者庁に

 「2025年『あきたこまちR』問題全国ネットワーク」は9月30日、衆議院第2議員会館で、オンライン併用で院内集会を開き、オンライン署名「わたしは、遺伝子を改変された『あきたこまちR』を食べたくありません!」の第1次集約の署名を農水省、消費者庁に手渡しました。署名数は6134人分でした(オンライン5902人分、紙版232人分)。
 院内集会では、「あきたこまちR」をめぐる食品表示の問題、有機認証を可能にするとしている点などを中心に、生産者、市民の懸念を農水省・消費者庁に問いました。十分な情報開示も説明もないまま一方的に進められている重イオンビーム放射線育種米の導入に対して、真剣な討論が交わされました。

 「あきたこまちR」は、重イオンビーム育種によって遺伝子を改変した「コシヒカリ環1号」の交配種です。秋田県から農家に供給される種もみが、2025年からは全量「あきたこまちR」へと転換されます。

 しかし、「あきたこまちR」は、マンガン含有量が3分の1未満であること、病害や高温による低収量リスクが高いこと、食味が従来のあきたこまちとは異なることなど、さまざまな問題をはらんでいます。
 それにもかかわらず、スーパーなどの店頭では「あきたこまちR」とは表示されずに、「あきたこまち」として販売され、消費者の知る権利、選ぶ権利が侵害されます。農家の種子を選ぶ権利が損なわれることも重大です。

 また、農水省は、国際的な有機農業の原則を軽視して、「あきたこまちR」を有機JAS認証して「問題ない」と公言しています。
 こうした問題に対して、「『あきたこまちR』を食べたくない!」という市民の声も高まっています。こうした声を届けるために、オンライン署名を開始しました。
 署名は、秋田県知事あてには「2025年の『あきたこまちR』への全量切り替えに関して、県民への説明会を開催することを求めます」とし、農水省・消費者庁、他府県知事あてには「『コシヒカリ環1号』系品種の導入、全量切り替えを進めないことを求めます」としています。

 第1次署名提出後も引き続き、署名に取り組みます。ご協力ください。

オンライン署名 https://act.okseed.jp/akitakomachir