アイコン 新聞「農民」

第17回 なんてったって!伝統食 継いでいきたい日本の食の会

縁起物食材 れんこん 長い収穫期間で味も変化 栗原澄子

 夏の朝に咲く蓮の花。その地下茎がれんこん。断面に穴があるので「先の見通しがいい」ということで縁起物としても使われます。千葉県佐倉れんこんの生産者を訪ねました。
 新規就農して8年という生産者の方は、田んぼをレンコン畑にしたそうで、見渡す限りハスの葉が立ち並び、きれいな地下水とミネラル豊富な貝の化石を砕いた肥料を入れ、土づくりにこだわっています。
 8月のお盆の頃から「新物」が掘られ始め、春先までの長い収穫期間となり、その味も変化します。9月頃まではみずみずしく、だんだんともちもち感が出て来て、いろいろな味わいを楽しませてくれるのです。
 生産者のお勧めは「少し厚めに輪切りにして、グリルで焼く」。シンプル・イズ・ベストです。


れんこん春巻
 材料(10本分)
れんこん300グラム
豚肉100グラム
戻し干し椎茸2枚
しょう油大さじ1強
酒大さじ3
片栗粉大さじ2
こしょう少々
揚げ油適量
春巻きの皮10枚
 作り方
(1)れんこん、椎茸、豚肉はせん切りにして油で炒める。
(2)しょう油、酒、こしょうで味付けする。
(3)片栗粉に椎茸の戻し汁を大さじ3入れた水溶き片栗粉を(2)を入れて加熱し、まとめる。
(4)春巻きの皮に具をのせて包み、溶いた小麦粉を皮の縁に塗りしっかり止める。
(5)油でカリッときつね色に揚げる。