新潟 衆議院選挙 各地の農民連が奮闘
全5小選挙区で野党が勝利
米政策で自民党農政への農民の怒り示す
新潟県では、5つの小選挙区すべてで立憲民主党の候補が当選しました。2016年の参議院選挙以来、新潟で築いてきた市民と野党の共闘の蓄積が勝利に導いたといえるものです。
農村では「令和の米騒動」を引き起こした根本的要因である、長年安い米作りを続けさせられてきた、自民党農政に対する怒りが表れたのではないでしょうか。
昨年は低米価に加えて猛暑と干ばつによる米の高温障害が発生し、1等米比率が大幅に低下し、3等米が7割以上という、品質と収入減少に多くの農家が悩まされたなか、政府が何も支援策を講じないために、各自治体が独自で10アール3千~5千円を支援するなどの対策が広がりました。
再生産を可能にするには、安心して農作物を作り続けられる価格保障や所得補償が必要な施策です。来年の参議院選挙に向けて、市民と野党の共闘を発展させながら、農政を変えるための更なる奮闘を目指したいと思います。
(新潟県農民連事務局長 鈴木亮)