旬の味
和歌山で給食用の小麦づくりを始めて4年が経ちました。ご縁が幾重にも重なり、大規模農家さんの参入で2024年度産は給食用と県内流通用の2つのルートに分かれ、いよいよ統計上も2桁の生産量になる見込みです▼給食用も生産者が増え、有機で2トン、化成肥料を使用した小麦で約3トンの小麦粉ができました。昨年から給食の有機食材購入に予算をとり始めた和歌山市の意向もあり、来年度は有機の小麦粉のみで提供できるよう作付けのお願いをしています▼そんななか残念なのは、給食での提供を希望しているのに、パン屋さんの減少によりお届けできない学校があることです。他の自治体で焼いてもらい学校給食会が直接学校に納品してくれるという苦労もしてくれていますが山奥などは限界があります▼協議の結果、そんな苦労も踏まえ今年から小麦粉の全量納品を諦め、各校1回のみの提供分の納品としました。まさに過渡期。小麦粉の営業をする人生が待っていたなんて。挑戦できることに感謝です。(澄)