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マイナ保険証押しつけ反対 保険証残せ 2300人以上が集結デモ行進でもアピール(2024年11月25日 第1627号)

保険証を残せ!とアピール

 マイナンバー制度反対連絡会は11月7日、東京・日比谷野外音楽堂で「マイナ保険証押しつけ反対! 保険証残せ!大集会」を開催し、2300人が集まりました。
 政府は12月2日に現行の健康保険証を廃止し新規発行を停止。マイナンバーカード一体型の保険証(マイナ保険証)に一本化する方針です。マイナンバーカードの作製は任意にもかかわらず、生活に欠かせない保険証をマイナ保険証に一本化することは、マイナンバーカードの取得強制にほかなりません。
 集会ではスタンドアップコメディアンの清水宏さんが「マイナ保険証で便利になるというが、不便になっている。資格確認書も中身は保険証で変える必要ない」など、皮肉とユーモアを交えて訴えました。
 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会の家平悟事務局長は「マイナカードは有効期限があり、更新が必要だが、こうした管理が難しい人たちが置き去りにされる。ケアマネジャーなど福祉現場からも『こんなにも管理責任の重い個人情報は取り扱えない』と声が上がるなど、支援もない。国の場当たり的な対応の結果、複雑なシステムとなり、障害者や高齢者が置き去りにされ、医療を受ける権利を後退させる暴挙だ」と訴え、命と健康に分断を持ち込むマイナ保険証押しつけに国民的運動で反対することを呼びかけました。
 最後に全労連の石川敏明副議長は行動提起を行い、「保険証の廃止は国民皆保険制度の崩壊につながる。保険証を守ることは医療と社会保障、生活を守り未来を守ること。地方自治体での意見書採択や署名、街頭宣伝など保険証廃止中止に向けてできることはすべてやろう。未来を選ぶ権利は私たちにある」と、さらなる運動を呼びかけました。