アイコン 新聞「農民」

旬の味(2024年12月16日 第1630号)

 今年も更なる大きな変化の中で閉じようとしている。気候によることがまず浮かぶ。当地では柿が大きくなりすぎて落ちてしまうことが起き、9月になっても気温が高く秋冬野菜の生育も思わしくなかった▼稲も少しでも暑さに強くおいしく食べていただける品種をと“ゆうだい21”というお米に取り組んでみた。コシヒカリに比べて出穂時期が遅く登熟への酷暑の影響が少ないと紹介され、生育期間中も元気に育ってくれ収量も上がった。食味もまずまず▼里山の手入れがままならなくなったことで獣害も多くなった。先日遠方の知人たちに里芋を送ったら、いずれの方も「良かった。イノシシに食べられちゃったので」と。わが家の集落でも高齢の方がこの春、田んぼをやめられたが、来年は別の方も▼引き継がれる方が集落の方なので良かったがその方も60代半ば。そんな中先日の東北農民連交流集会での新規就農の方や若い参加者の方から、若くないと現状維持に甘んじようとしていた自分に前向きの力を頂いた。感謝!(蛙)