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農民連第26回定期大会 成功をめざして 各地で仲間づくり進む(2024年12月16日 第1630号)

 農民連は1月に開く第26回定期大会を成功させるために全国各地で仲間づくり大運動に取り組んでいます。埼玉農民連と宮崎県農民連の奮闘を紹介します。

埼玉 東部農民センター
青年2人が仲間に

農業守れの声農水省に届けたい

入会を訴える伊澤さん(右)ら

 埼玉農民連東部センターは11月25日、仲間づくり行動に取り組み、久喜市で田んぼ1・5ヘクタールといちご1反5畝を作る小川大介さん(29)を訪問しました。
 「農業は保育園の頃からやりたいと思っていた。今年の米は、カメムシや暑さにやられてよくなかった。米は管理が大変で、価格も乱高下するから大変」と小川さん。「いちごは小売店が全量買い取りだからなんとか持っているが、先行きは不透明。苗から夫婦2人で作っているので、子育てと両立は大変」と話します。
 東部センターの伊澤潔美さんは「税金の手引きを見ながら収支を見直せるし、お米も農民連に出してほしい。各地の農業のことや税金、農民運動が載っている新聞『農民』も届くから、ぜひ入会を」と話すと、当初「税金は税理士だし、米の売り先もある」とややためらいも出されましたが、「こんなに農業が大変なとき、農水省に直接声も届けられるよ」と話すと、「現場の声があった方がよくわかってくれるから、農業を守れと農水省に声をあげにいきたい」と入会しました。
 小川さんの家にたまたま庭仕事に来ていた造園業の傍ら体験農場も営む農業高校の同級生Kさんに、小川さんから「今、農民連に入ったからあなたもどう?」と声をかけると、Kさんは、「農業は主じゃないけど、どんなことしているんですか?」と質問しました。
 伊澤さんから「一番は、運動です。輸入自由化や農業基本法の改定で、食料自給率も投げ捨てる。米農家は時給10円。こんな農政を転換するには、農民が声をあげないといけない。1人でも多く仲間がいることが力になるから、一緒にやってほしい。産直もやっているから生産物は農民連に出してほしい」と訴えると、「力になれるなら」と快く入会しました。

宮崎県農民連
税金要求で仲間迎える

「一緒にやればいいがね!」

 宮崎県農民連は、仲間づくり大運動と税金運動を成功させるために、要求を書き込んでもらうはがきを郵送し、そのなかで拡大対象者を紹介してもらい、7人が入会し、読者が8人増えました。
 和牛繁殖農家の会員から、「インボイスを登録しないと子牛が安くなるから登録したが、役場では消費税の計算はしてもらえないのでどうしよう」と税金で悩んでいる同業者を紹介されました。
 早速、県連の来住誠太郎書記長と一緒に訪問し、「では農民連で一緒にやればいいがね」となり入会しました。
 来住書記長は「免税軽油の要求でつながっている方も紹介されている。農家は忙しいと思って、あえて電話できていない時もあるので、何度も声かけをして、拡大をしていきたい。何でも相談できる農民組合をめざし、年間を通した仲間づくりを進めたい」と決意を語っています。