京都・口丹ブロック協議会が有機農業研修会開く 自然栽培、 技術など活発に交流

有機農業、自然栽培について学びました
11月29日に、京都府南丹市内で「有機農業研修会」が開催されました。主催は、京都農民連口丹ブロック協議会。昨年の「アグロエコロジー入門講座」に続く2回目の有機農業学習会です。
この日のプログラムは、(1)農業改良普及センター職員による「有機農業入門―その基本と技術―有機JAS制度解説」、(2)自然栽培農家と事務局長との対談、(3)自由な意見交換――の3本立て。普及センターの村松功さんは、「みどりの食料システム戦略」の中で示された有機農業と有機農産物の定義としくみ、背景にある環境負荷低減やCO2削減の課題、京都府の基本計画など、国と府が推進する戦略について講義しました。
自然栽培農家の須賀智昭さんは、土壌が本来持っている力を最大限引き出す自然農法を現在4ヘクタールの農地で実践し、獣害に直面しながらも生業として16年目を迎えていることを、具体的な技術なども折り込みながら話されました。
会場には23人の農家の皆さんが集まり、講義と対談に熱心に耳を傾けていました。非組合員の方々にも案内し10人の方に参加していただきました。自由な意見交換の時間では、主に自然栽培に関することに集中しました。除草の技術や収量、販売についての関心が高く、有機栽培をする上でも土壌に目をやり育てることが基本であることなどが語られました。
私たちは、自然栽培も有機農業もアグロエコロジーの一環であるととらえ、生態系のはたらきを生かした農業を軸に食と農の現状を変革する地域のさまざまな持続可能な農業と、引き続いて連携を図り運動を広げていきたいと考えています。
(京都・口丹ブロック協議会事務局長 髙屋晧)