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塩使わなくてもおいしい料理ができた 福島・安達地方農民連女性部 総会と料理教室

牛乳を活用して減塩

減塩料理のメニュー

 福島県の安達地方農民連女性部は12月11日、本宮市白沢公民館で総会を行いました。医療生協と合同で料理教室を開催し、合わせて25人が参加。牛乳を活用した減塩料理の作り方を学びました。

 講師の管理栄養士・増子清子先生は「福島県民の塩分摂取量は全国ワースト1位2位。今回学んだような乳和食を取り入れて減塩を心がけましょう」と呼びかけました。
 参加者からは「塩を使わなくてもおいしい料理ができて勉強になった」「ふだんどれだけ塩分をたくさん使っているか気付いた。これからは気をつけたい」といった感想があがりました。

チョウザメ養殖も見学

みんなで料理

 総会後は大玉支部の会員で2023年から新規就農でキュウリを栽培している佐原英晃さんのチョウザメ養殖を見学。魚のふんから栄養素のある水を作り、野菜育成のスペースへと流し、植物が栄養素を吸い上げることで浄化した水が水槽に戻るという循環設備になっています。
 水槽には生後半年~2年半のチョウザメが100匹泳いでいました。養殖用のベステルチョウザメで、3~4年でおなかを切開してオスかメスかを見分け、メスは7年ほど飼育してキャビアを採卵することにしています。(オスは魚肉として流通)

佐原さん(前列中央)とみんなで記念撮影

 佐原さんが養殖を始めたのは、農業だけで食べていくのは難しいと考え、リスク回避のために何か別のことをやろうと思ったのがきっかけ。最初はメダカやワカサギ養殖などを5年ほど試行錯誤し、最終的に大玉村の気候に耐えられるチョウザメ養殖に行きついたとのこと。
 さらに現在は水力発電なども少しずつ取り入れ、ゆくゆくはバイオ発電などもやりたいと幅広い分野への意欲を語ってくれました。
 (福島・あだち地方農民連ニュースから)