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千葉県農民連女性部 「あらぐさ」総会 1年間の活動をふりかえる

農民連食品分析センター八田所長が講演

異常に低い自給率
有害な有機フッ素化合物
有害物質の全国的調査を

八田さん(前列右から4人目)を囲んでパチリ

 千葉県農民連女性部「あらぐさ」の総会が2024年11月29日に、八街(やちまた)市内で行われました。天気の良い農作業日和でしたが25人が参加しました。
 午前中は総会を行い、1年間の活動を部長の山崎正子さんが報告し、振り返りました。
 午後は、農民連食品分析センター所長の八田純人さんを迎えて、「私たちの暮らしと水の中の農薬と化学物質」と題して講演を行いました。
 八田さんは、28%と異常に低い日本の穀物自給率や、世界で紛争が続き、穀物の輸入価格が上昇していることなどを紹介。「紛争だけでなく、もし首都直下地震が起きたら、肉・魚介・果物の3分の1の輸入量を受け入れている東京港が使えなくなり、パニックが起きるのではないか」との話はとても印象的でした。
 また有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFAS(ピーファス)」が全国の河川や水道水から検出されているとの話に、参加者から「テフロン加工のフライパンを使ってよいか」「フッ素入りの歯磨き粉を使っていいか」などの質問も。「今の時点では安全が確認されたものを使用しているので大丈夫」とのことでした。
 有害物質が河川や水道水に含まれることを、全国の方々と協力しながら調査し、世に知らせるという食品分析センターの地道な活動を知る良い機会になり、会場で募金を訴えたところ、参加者などから3万円が集まりました。
 まさにこの日の夕方、「千葉県市原市の川や水路で国の暫定基準の100倍超のPFASが検出され、原因を究明中」とのニュース報道があり、この活動を支える大切さを実感しました。
 総会に学習会と盛りだくさんの1日で、最後に1月26、27日に開催される全国の女性部総会にも、千葉からも1人でも多く参加できるよう訴え、終了しました。
 (千葉県農民連女性部 小島朋子)