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農のこころ 遠畦に灸する如き野火の煙 亀山 勝保(2025年02月24日 第1639号)

 俳誌『みすゞ』から。早春の頃田の畦の枯草を焼くと害虫の駆除と雑草の種など焼く効果もある。近年は家畜も飼わない農家は畦草は必要がなく、草刈は大変な負担となる。しかし、畦草を刈らず放置した畦が増えると、周りの田圃にも影響が広がる。「灸する」とは、農を守る人々の抵抗をも想像させる面白さである。