なんてったって!伝統食(2025年03月03日 第1640号)
継いでいきたい日本の食の会 温かいカブのシチューで、酪農と国産小麦を応援 消費者として、生産者を支えたい 栗原澄子
カブのシチュー
今回のテーマは、牛乳と米粉を使うシチューです。
私たちの会は、常に食料自給率向上を意識しています。輸入に頼っている小麦粉を米粉に替えることで米の需要も増やせるのではないか--。消費者として毎日の料理を再度見直すことも、今やるべきことではないかと考えています。
また酪農の危機が叫ばれている今日、牛乳を毎日コップ1杯多く飲んで酪農生産者を応援してほしいとの訴えが聞こえてきます。ならば温かいスープで牛乳をいただくことで酪農生産者を支えたい。酪農家の離農が加速している中では「焼け石に水」かもしれません。しかし消費者がやれることをやらないで、将来、子どもたちが生の牛乳を飲めなくなる状態を黙ってみているわけにはいかないでしょう。
今回は野菜の高値が続く中で、カブに注目しました。カブの葉っぱはアクもなく青菜としていろいろな料理に使え、カブは煮ても焼いても生でもおいしく、調理時間もあまりかからず、使いこなしたい食材です。
今回は、ルー作りにもバターを使わず、ヘルシーさもよいところです。シチュー作りで余ったカブは、サラダにして食べれば新鮮なまま食べきることができます。またカブも人参も皮をむかずに調理すれば食品ロスゼロです
カブのシチュー

カブのシチュー
材料(4人分)
カブ 3~4個
※ カブの葉は適量
人参 1本(100グラム)
玉ネギ 1個
ベーコン 50グラム
水 600cc
牛乳 500cc
スープの素 2個
塩・こしょう
作り方
(1)野菜を切る。カブは茎を3~4センチつけたまま4等分に切る。人参は乱切り、玉ネギはくし形切り、カブの葉は5センチほどに切る。ベーコンは3センチほどに切る
(2)鍋に油少々を入れ、ベーコンを炒め、玉ネギと人参を入れて炒める。水を600cc加えて沸騰させ、スープの素を入れ、カブと人参を加えてやわらかくなるまで煮る。
(3)米粉大さじ2杯を牛乳でとき、(2)に入れて煮詰める。最後にカブの葉を入れて塩、こしょうで味をととのえる。
カブのシーチキンサラダ

カブのシーチキンサラダ
(1)カブを薄切りにする。塩を少々振り、しんなりしたら搾る。
(2)(1)とゆでたカブの葉と、シーチキンを適量入れ、マヨネーズ適量で味をつけ、最後に黒こしょうを振る。