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日本の農業の現状よくわかった 東京・西多摩母親大会 東京農民連の横山さん講演 米不足の本質解く(2025年03月03日 第1640号)

講演する横山さん

 2月11日に東京都羽村市生涯学習センター「ゆとろぎ」で、西多摩母親大会が開かれ、東京農民連の横山昭三さんが講演し、117人が集いました。
 横山さんは、政府が需要を下回る生産抑制を押し付け、米の需給と価格の安定への責任を放棄するなど、いま焦点の米不足問題の本質を明らかにし、「いまこそ自給率向へ。“軍拡ではなく農拡だ”と話し、米加工品等の表示も学習。国産農産物の消費を訴え、「食料自給率ゼロ%の東京が真っ先に飢えることになりかねない。東京から自給率向上の運動を起こそう」と呼びかけ、新聞「農民」を紹介しました。
 参加者から「温暖化によって米の生産はどうなっているのか」「家族農業の定義とは何でしょうか」などの質問が出され、横山さんは丁寧に答えました。
 会場に持ち込んだ『アグロエコロジー宣言(案)パンフ』は完売し、東京農民連会員がつくった伊豆諸島の利島産の椿油も紹介して販売。2人の方が「農民」の購読を申し込み、一人は元会員で近々訪問を約束しました。
 実行委員会は「関心が高く、とても好評でした」と話し、参加者からは「図も入って分かりやすくとても勉強になった」「国産を選ぶようにします。子どもたちに伝えなくては」「国連『家族農業の10年』を紹介していただけてよかった」「日本の自給率の低さは知っていたが、改めて思い知らされ、怖い国だと思った」「皆の声を結集して政治を変えていかなければ」などの感想が寄せられました。