旬の味(2025年03月31日 第1644号)
今年1月、息子の受験が終わった。本人は受験終了記念に京都に一人で旅行したいと希望して、天気の良い早朝の日曜日、出かけて行った▼バスと電車を乗り継ぎ家から約1時間半かけて京都に着いた息子は、旅行雑誌を片手に清水寺周辺をぶらり散策。当日息子の携帯のGPSを見ると順調に京都駅からバスに乗り清水寺へ▼しかしお昼の時間になっても一本の電話もないことが心配になり、こちらから電話してしまった。そば屋で空席待ちで並んでいると言う。「あと8組くらい」と淡々と言う息子に、「私も子離れしないと」と頼もしくも寂しく感じた▼その後、帰ってからたくさんの京都の写真を見せてもらった。幕末資料館や坂本龍馬が祭られたお寺にも参ることができて満喫した様子がうかがえた▼これまで親と同じ方向を見て歩んでいた息子が、これからは自分のやりたいことを見つめて歩き、それを見送ることが多くなるのだろう。私には知る由もない世界。だけど心から応援しているよ。息子よ、頑張れ。(恵)