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なんてったって!伝統食(2025年04月14日 第1646号)

継いでいきたい日本の食の会 食費高騰にうれしい、もやしを使って もやしの卵あんかけ 「令和の百姓一揆」に消費者の仲間と参加 栗原澄子

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 日本の食の安全保障が問われている今日、各地で生産者と消費者が組んで国に対して運動を起こしています。
 私たち「伝統食の会」も令和の百姓一揆に参加しようと、「便り」を発送するときに、チラシを同封しました。すぐに大阪と奈良の仲間が「行くわよ!」と反応してくれたのはうれしかったです。「一揆」当日はおにぎりを持って、消費者として参加。仲間と生産者を応援しようと東京・青山公園に集まりました。
 日本の食文化の中心の米が今後どうなるのか、食料自給率の低さをこのままにしていて良いのか、消費者として不安な思いが、令和の百姓一揆へと動いたのです。小さな会ではありますが、食を通して考え、発信できる会にしていきたいと思っています。
 さていま、毎日の食費が家計を圧迫しているのは確かです。久しぶりにエンゲル係数という言葉も出され、他のものを節約して食費に当てざるを得ないのが庶民の生活です。
 かつて、私たちの会では「わが家で役立っている 生活応援料理」を皆から出してもらい、冊子を作ったことを思い出しました。その中からひとつを紹介します。
 この料理のおすすめポイントは「もやしも豆苗も一年中お店の棚にあり、安いので使いやすく、簡単でとてもおいしい」こと。料理時間もかからずうれしい一品です。私の孫も「ご飯に合う」と喜んでいました。


もやしの卵あんかけ

材料(2人分)

もやし 1袋
豆苗 1袋
塩・こしょう
卵 3個
ごま油(あんかけ用) 大さじ1
ポン酢 大さじ3
砂糖 大さじ2
白だしまたはそばつゆ 小さじ1
水 100cc
片栗粉 大さじ1
塩・こしょう 少々
好みで青ねぎ 少々
ごま油 大さじ2弱

作り方

(1)あんかけ用の調味料を器に入れて混ぜておく。
(2)もやしと豆苗を洗い水分を切っておく。豆苗は長さ3等分にする。
(3)フライパンにサラダ油少々入れ、もやしと豆苗を炒め、塩・こしょうを薄くしてお皿に取り出しておく。
(4)(3)のフライパンをサッとふいて、ごま油大さじ2弱で半熟のスクランブルエッグを作り、(3)の上にのせる。
(5)(4)のフライパンに(1)で混ぜた調味料を入れ、かき混ぜる。とろみがついたら卵の上にかける。
(6)青ねぎなどを上に散らすときれいです。