活動交流ミニニュース 農政変えないとアカン! 政治への不満を持った農業法人役員ら3人入会〈京都〉(2025年04月14日 第1646号)
京都では、農政への不満をもった農業法人役員ら3人を新たに農民連会員に迎えています。
サラリーマンを退職後に、米の法人役員として農業に従事するようになった60代のEさん。会社員時代から農民運動も応援してくれて、学習会に参加し、新聞「農民」を購読しています。
いま、猛暑の影響で生産現場では大変な事態に見舞われています。Eさんの法人では、京都府がJAと共同で開発した酒と主食用に使用できる「かけ米」品種とコシヒカリを生産しています。
指定数量を納品しなければなりませんが、高温で収量が確保できずに、農協の買取価格が30キロあたり9000円の主食用コシヒカリを4200円の加工用米として出荷せざるをえなくなりました。
加工用米の交付金は10アールあたり5万円です。30キロで2500円程度の補てんにしかならず、とても差額は埋められません。また、主食用米を酒米に回したせいで納められなくなった分を周りの農家から買い取って出荷しました。
そうした実態を知った京都農民連の安田政教書記長が声をかけると、Eさんは「農業が大変なことを実際に体験し、酒米の件も含めて、農政を変えないといけない」と話して入会しました。
京都では、産直センターへの出荷要求で2人の会員を迎え、春の大運動では3人2部の拡大となりました。