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有機米栽培、土壌づくりを学ぶ 福島・あだたら食農スクールファーム 青森の有機農家を視察・研修(2025年04月21日 第1647号)

アグリーンハートで

 3月24、25の両日、福島県二本松市の食農スクールファームのメンバーと日本販売農業協同団体連合会の中塚敏春会長の計7人で、大規模有機農家視察研修のため青森県に行ってきました。
 研修先の農家は2件で、1件目の株式会社アグリーンハート(黒石市)は経営面積74ヘクタールのうち53ヘクタールで有機の米と大豆を栽培しており、中山間地では自然栽培による高付加価値生産、平地ではドローン等を使用したスマート農業により低コスト大量生産をしています。
 もう1件の、あきもと農園(つがる市)は経営面積60ヘクタールのうち11ヘクタールで有機米の栽培をしており、1区画60アールほどの田んぼをGPSなどで管理して、主に親子二人で運営されていました。

稲刈りスタート 田植えがゴール

あきもと農園で

 どちらも稲刈りスタート、田植えゴールと話していたのが印象的で、稲刈り後、次年度に向けて土壌をいかに作っていくかを熱心に研究されており、具体的には酵母などを利用しワラを分解して土に返す方法や深水にしての代かきなどがありました。
 参加者からはどのような農機具を使用して管理しているのかや、代かきで均等を取る方法などさまざまな質問がでて、今後の情報交換のためのつながりを作っていました。
 自然栽培で作られるお米は冷害のときも収量が落ちなかったということもあり、持続可能な農法として今後も期待されます。

立佞武多を見学 高さ23メートルに驚き

 最後に五所川原市の立佞武多(たちねぷた)の館を見学し、高さ23メートルの立佞武多に見学者からは驚きの声があがりました。
 (福島・安達地方農民連 日下部雄施