農のこころ 代掻きの一枚の田に鷺の来し 畔上 京子
俳誌『みすゞ』から。田んぼの耕しが一斉に始まる。その中に、早くも一枚の田に代掻きがはじまった。鷺が待ち構えていたかのように飛来して立つ。そこに餌場があることを知っているからである。水田の春光を浴びて、鷺の立つ野の景はあたりを一変させて、またたく間に水田地帯の景の美しさを広げていくとき。
俳誌『みすゞ』から。田んぼの耕しが一斉に始まる。その中に、早くも一枚の田に代掻きがはじまった。鷺が待ち構えていたかのように飛来して立つ。そこに餌場があることを知っているからである。水田の春光を浴びて、鷺の立つ野の景はあたりを一変させて、またたく間に水田地帯の景の美しさを広げていくとき。