旬の味
最近知った言葉に「一身二生」、ひとつの身で2つの生涯を生きる、福沢諭吉の著書『文明論の概略』に出てくるそうです▼勤労者の中には、定年後農民として第二の人生を送られる方もあると思いますが、農民には定年はなく、ほとんどが農民として生き続けるのが普通だと思います▼私も生涯を農民として生きようと思っていましたが、60歳のとき医療事故に遭遇、歩行が不自由に。18歳から42年問は農民として働き、2009年4月からは「一身二生」の2生目の人生を障がい者として生活、16年が経過しました▼21年6月から「旬の味」を書いていますが、県連の事務局から「旬の味」を書くよう依頼があったとき、「農作業もできない、農民の仲問と話し合う機会も少ない」とためらったのですが、「農民時代の42年間なら書ける」と筆をとりました▼現在の農業情勢からかけ離れた「旬の味」になりましたが、今の思いは「小麦、大豆、植物油脂の自給率向上、日本の農業(食料生産)は、消費者と農民の連帯で守る」です。(よ)