アイコン 新聞「農民」

旬の味(2025年05月26日 第1651号)

 米を作っているわが家も知り合いに米を融通する間に米不足に。そんな中、近所の80歳後半の農家が他界し、田んぼが放置され草が高く伸び始めた▼家族は耕作の意思がなく私が借りることに。放置されたわら束を片付けていると、多分カラスのプレゼントを発見。わらの間に落花生が2さや。カラスはいろいろな所に食べきれないものを隠す▼他方、今年は苗代でスズメの被害が多くて困った。発芽直後のもみを狙い網の隙間から潜り込んでくる。焼き鳥にするぞと怒鳴って追ってもすぐ戻る▼今年は花の時期が寒くて心配したサクランボが豊作で、農作業の手伝いに来てくれる皆さんと収穫。やや小粒で栽培が簡単、生食でもおいしくジャムにもなる▼忙しい野菜収穫や田植え準備の合間の楽しいひと時、腰が痛い、腕が痛いと言っていた人も我を忘れ背伸びして没頭。休憩は農園に手伝いに来るパン職人が焼いてくれた、農園産小麦のパンを皆でサクランボジャムを載せて試食。自給農業にどっぷり漬かっているこの頃。(克)