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農のこころ 田を植ゑて黄粉(きなこ)むすびの懐かしき 日野 秀静(2025年06月30日 第1656号)

 俳誌『しなの』から。田植作業は苗の手植え時代からの大仕事であった。子供も家族の総動員と、加えてのお手伝いする結(ゆい)仲間で賑やかな作業。小昼休みには、豆を粉にした黄粉おむすびと、それぞれの家が得意の煮物「煮しめ」料理が出る。今は田植機作業に代り人も居ない。だが田植時の食文化の一つ味を残す。