旬の味(2025年07月07日 第1657号)
「地球をめちゃくちゃにするで賞」を突き付けなければいけない人物が現れた。「イランの核施設へ攻撃したから、これで戦争は終わる。広島・長崎のように」▼とんでもないことを平気で言う。人類が人類に与えた惨禍に痛みを感じていない。この神経が「地球温暖化はフェイク、化石燃料は掘りまくれ」と公言し、科学的根拠は示さないで、自分の思惑だけで何事も進めようとしているのではないか▼異常としか思えない気候変動は、農作物に悪影響を及ぼすであろうに。世界が食料難となったらどう対処するつもりなのか。食料を奪い合って農地を荒らし、さらなる食料難を作り出すつもりなのか? そこまで考えも及んでいないのだろう▼彼自身の食料は満ち足りていそうだ。戦争を終わらせてノーベル平和賞の受賞をもくろんでいるらしいが地位を手にし名声もと思うのは、孤立と孤独を想像させ哀れとしか見えない。さて孤独とは縁遠いわれわれは、民主主義を手にしているのだから。苦労の華を実らせたい。(麻)