岩手県議会が「米の安定供給求める意見書」可決 いわて食・農ネットが請願提出し採択(2025年07月21日 第1659号)

工藤大輔県議会議長(左から2人目)に請願書を手渡す、いわて食・農ネットの参加者

工藤議長(左)と請願書をもとに懇談しました
いわて食・農ネットが岩手県議会に「お米を守る請願」を提出し、賛成多数で採択されました。(自・公は反対)
7月4日の最終本会議では、この請願などに基づいた「米の安定供給体制の確立と農業基盤強化に向けた施策の推進を求める意見書」が、自・公も含めた全会一致で可決されました。現在の米問題に関する県議会レベルの意見書の可決は、岩手県議会が全国で初めてとなりました。
意見書では、国による50年余に及ぶ減反政策により、「耕作放棄地の増加と農地の荒廃、生産者の高齢化と担い手不足」が進んでいることなど、自民党農政の失敗が明記されています。
米政策への不安 民意示す機会に
岩手県農民連の岡田現三事務局長は「地域では、米政策の不安が高まっている一方で、政府は小手先の対応しかやっていない現状に、生産現場の地方から声をあげたいと思い取り組みました。参議院選挙中に、全国で初めて採択されたことで注目も集まりました。『これが民意だ!』と示す機会になったと思います」と話しています。