農家になって８年目。農閑期を作らない作付けをしてくれる夫のお陰で、１日が６時間しかないのではと思うくらいの日々を過ごしている▼夏はきゅうりのサウナで、冬はイチゴのサウナでしっかり汗をかき整えているにもかかわらず、会社員時代と比べて、しっかり体重は増え、体幹、いや体格もしっかりしてきた。たくさんの自家野菜のお陰で食卓が潤い、精神的に自然に癒されているお陰だろうと、感謝に徹することにしている▼たった数年の経験しかない私でも、昨今の気候変動には驚く。例年通りのやり方では全てがうまくいかない。年一でしか試せない農家にとっては難しい選択を日々迫られる。私たちの生活の質が格段に向上したその裏で静かに確実に環境は破壊され、そのツケが回ってきている▼文明開花の恩恵を散々受けてきた私たちにできることは、過去を責めることではなくて、これからどうしていくかを考えることではないか？　私も、しっかりした体格を鏡で直視し、どうしていくか考えよう。（紫）