若者憲法集会 関連企画「おにぎりと憲法」に参加して 参加者の熱気に感動!(2025年07月28日 第1660号)
日本の未来に真剣に向き合って周りの青年に危機感を伝えたい
米農家が激減して日本の食が危ない
仲間と手を取り合えば困難も乗り越えられる 連帯の力を証明した集会に 仲間と手を取り合えば困難も乗り越えられる
大阪・熊取町の専業農家 江川明里さんと拓志さんきょうだい

若者憲法集会関連企画のようす
5月に東京で開催された若者憲法集会の関連企画「おにぎりと憲法」(農民連青年部企画)に大阪府熊取町の江川明里(あかり)さん、拓志(ひろし)さんのきょうだいが参加し、感想を寄せてくれました。江川さんきょうだいは非農家から新規に就農し、野菜などを生産しています。
机足りないほど参加者の熱気が

江川きょうだい。兄の拓志さん(右)と妹の明里さん
5月25日、今年の若者憲法集会は、私たち若者が日本の未来をどうすべきか、深く考える貴重な機会となりました。
私たちが参加した「おにぎりと憲法」のセッションでは、会場に入った瞬間、机が足りないほどの参加者の熱気に本当に驚き、そして喜びを感じました。この光景こそが多くの若者が日本の未来に真剣に向き合っている何よりの証拠だと、私は強く確信しました!
私が心に刻んだ大切なこと3つ

田植えをする明里さん
そして、私たちが心に刻んだ大切なことが3つあります。これらは、私たちが今、決して目を背けてはならない日本の現実です。
まず、一つ目は「現代の農家の実態」です。皆さんはご存知でしょうか? 2000年には約174万戸あった米農家が、今や53万戸にまで激減しているんです。私たちの食卓を支える日本の農業は、今まさに危機にひんしています。
二つ目は「これからの農業の未来」について。最近、「お米が買えないのは中国の転売ヤーのせいだ!」なんていう声も聞かれますがそれは真実の一部でしかありません。実際は年々米農家が減少し日本の食が危ぶまれているというもっと深刻な問題があるんです。この現実を、ぜひ皆さんの周りの友人や家族にも知ってほしい。私たち一人ひとりがこの事実を受け止め共に考えるときが来ています。
そして三つ目。最も衝撃的だったのは、国連の食料農業機関(FAO)が、日本は世界飢餓マップの「飢餓国」であると言っています。デパートに輸入品が増えているのは感じていましたが、まさか「飢餓国」にまで陥っているとは想像もしませんでした。今のこの現状を、周りの人たちにも早く知ってほしい。これは私たち全員が共有すべき危機感なんです。
共に声をあげ、より良い未来に
今回のデモには、1100人の若者が集まりました。私たちを誹謗(ひぼう)中傷するプラカードを持った人もいましたが、私たちは誰一人として相手にせず、元気いっぱいに声を上げ続けました。
みんなと一緒にいれば、怖いことも恥ずかしいと思うこともありませんでした。私たちは一人ではありません。同じ志を持つ仲間と手を取り合えば、どんな困難も乗り越えられる。そんな連帯の力を、私たちはこの場で証明しました。
日本の未来は、私たち若者の手にもかかっています。私たちが知った現実、感じた危機感を、ぜひ周りの人たちに伝えて、そして、共に考え、共に声を上げ、より良い未来を築いていきたい!