活動交流ミニニュース・ワイド版 各地でつどい・学習会を開き、読者を増やす(2025年08月04日 第1661号)
和歌山 つどいにアンケートに全力!
和歌山県農民連の土井康弘会長らは6月に参議院選挙や県知事選に向けたつどいを地方議員とも協力し、4カ所で開催。非会員の生産者や農業法人で働く方を積極的に誘い、どこでも盛況でした。
母と娘を誘い親子3世代で参加した女性は、新規就農を夢みましたが、ハードルが高くイチジク農家で働いています。大学生の娘は、「日本の食料自給率が低いことに胸を痛め、生産者と消費者を結ぶ人になりたいと農業系大学へ進学しました」と語り、自給率の話で盛り上がりました。
土井会長から「果樹偏重が高く、自給率が低い和歌山で、農民連は自給率向上へがんばっています。平野部の田んぼも耕作されない状況も変えたい」と運動を紹介すると、新聞「農民」を購読しました。
県連では、9月の対県交渉に向け「農家の経営と暮らしのアンケート」と農民「号外」を全会員に送付しています。
健康状態、作業委託、地域の祭りは開催できているか、行政の補助金の申請など、項目を書きやすいように工夫。同時に、署名用紙などこれまで会員からの回収に課題のあった事情を考慮し、オンラインと併用で、返信用封筒(料金後納処理)を同封する配慮も行いました。
さっそく担い手不足や耕作放棄地問題などの困りごとが寄せられています。
宮城 学習会参加者に電話で拡大
宮城農民連の鈴木弥弘事務局長は、6月末に仙台市で新日本婦人の会主催の「農業学習会」で講演し、約30人が参加しました。
鈴木さんは資料で、米と「食料・農業・農村基本計画」を特集した「農民」(3月31日号)を活用して学習会を行っています。「レジュメではなく、新聞を30分じっくり解説すれば、みなさん『よくわかった』と理解してくれます」と話します。
後日、参加者へ新聞の購読を再度呼びかけ、2部を拡大しました。元東北農政局の職員は、「農民連が農業政策をどのように考えているのかよくわかった」と感想を話して購読。学習会で司会を担当した方にも再度勧めると、快く購読してくれることになりました。
富山 地域で革新懇を立ち上げた!

富山での学習会
富山県の太田地域では地域革新懇の立ち上げ準備を進めてきました。準備会として、まずは身近な問題を学び合おうと、6月22日に食と農をテーマに学習会を開催。富山県農民連の水越久男副会長と、専業農家が報告しました。
参加者からは、「生産者は米を農協に出荷しているのに、なぜこんなことになっているのか? 農協に残っているのではないか」と質問が出され、水越さんから「協同組合なので隠しているとかそういうことはありません。本当に米不足なのです」と実情を報告しながら回答する一幕も。
生産者から「米不足なんてありえない。JA便りには、米が不足しているなどと一言も書いていない。今日の学習会でよくわかった」と感想も。
消費者からは「これから私たちは何をすればいいの?」と質問が出されました。県事務局の久郷道枝さんが「これから食料・農業の問題は深刻になっていくので、ぜひ新聞『農民』を読んで一緒に農政を変えていきましょう」と購読を勧めると、その場で申し込みました。
愛知 正面から訴え、目標をやり切ろう!
愛知農民連では、賛助会員2人と7人の「農民」読者を拡大しました。
名古屋に新しくできる直売所の担当者が、農民連食品分析センターを利用したいと賛助会員に。愛知県食農健の総会では、「農民」を未購読の方に呼びかけて読者になりました。
県連と県女性部では、7月4日にバーベキュー交流会を開催し、10人が参加しました。この交流会では、女性部が中心になっているアグロエコロジーを推進するライングループにも参加している方で今年から米作りを始めた女性に「会員になって」と誘ったところ、まずは新聞読者になりますとの返答が。
豊橋農民組合の原田愛子さんは、8月末までの仲間増やし集中期間目標をやり遂げようと声かけを続けています。
愛知県母親大会の分科会の一つ、「米問題から見える農業政策」を農民連が担当することになり、準備委員会が開かれました。分科会の担当者に、「農業政策を知るには、この『農民』を読まないと。これで学ぼう」と訴えました。「とってくれる?」ではなく、「この新聞が力になる」と正面から真剣に購読を呼びかけたことで、その場で3人が購読することになりました。
「問題意識が近くて、話も盛り上がり、農民連を応援してくれている人の中にも、『農民』を読んでいない人がいます。声を掛ければとってくれるような人がとっていないことは、まだあると思う。対話の機会を増やして読者を増やしたい」
県連の本多正一事務局長は、「愛知でも百姓一揆を開催するための準備を始めています。つながりを生かして仲間を増やしていきたい」と話しています。