農のこころ アルプスを借景に出づ稲の花 向山房子(2025年08月25日 第1663号)
俳誌『みすゞ』から。青稲株の丈が伸びた茎が膨らむとまもなく稲穂が続々と貌を出す小さな白い花が咲く。受粉して僅かで稲穂が出揃う。田んぼの畦から覗いてみなければ見失うような可憐な花である。その背景に雄大なアルプスの山脈が光る。美しい景の中に、米作りの収穫を待つ期待が深く込められている作。
俳誌『みすゞ』から。青稲株の丈が伸びた茎が膨らむとまもなく稲穂が続々と貌を出す小さな白い花が咲く。受粉して僅かで稲穂が出揃う。田んぼの畦から覗いてみなければ見失うような可憐な花である。その背景に雄大なアルプスの山脈が光る。美しい景の中に、米作りの収穫を待つ期待が深く込められている作。