旬の味(2025年09月01日 第1664号)
今年の6月は31度以上の日が続くこともあり、田植え作業をするには過酷な年でした。田植えが終わったのは、苗代を最後に7月13日でした▼春の農作業を終えても、石川県では熱中症警戒アラートが16日連続という過去最長の記録となり、全国でもダムの貯水率が10%近くになるところもあって、稲が枯れる干害のニュースを多く聞きました▼実際、私のほ場でも、山水が今までにないほど少なくなり、ほ場全体に水が行き届かず、あと10日雨が降らなければ、干し上がるほ場もあったと思います▼8月7日に雨が強く降り、恵みの雨と喜ぶと、今度は、能登、熊本で豪雨被害に見舞われました。農家の方々はもちろん、たくさんの方々の心労は計り知れないと思います▼私は幸いにも、干害、豪雨による被害にはあいませんでしたが、地球沸騰化と言われるこの時代に、農家として生きていくには、自分たちの体力なども含めて、今後の農作業や作り方も変えていかなければいけないのかな…と悩む今日この頃です。(聡)