アイコン 新聞「農民」

女性による女性のための相談会(2025年09月01日 第1664号)

過去最多118人が来訪
生活に困りごと抱える女性たち
下着・生理用品ままならずハラスメントや雇い止め離婚調停がうまく進まず

相談会に協力したみなさん

 8月3日に、家庭、職場などで生活に困りごとを抱える女性たちが、悩みを心置きなく相談できる「女性による女性のための相談会」を東京都板橋区内で開催しました。
 昨年4月に「困難な問題を抱える女性支援法」が施行され、法律は女性を支援するために行政と民間団体が協力すると定められています。今回も東京都と板橋区が後援となり、行政との連携の上で実施しました。
 相談には過去最多の118人が訪れました。相談者は40、50歳代が多く、80代までの幅広い年齢層の女性が来訪。構造的差別などに起因し女性が抱えるさまざまな問題が寄せられました。
 相談者からは生活費が足りないという状況のため、食料品や下着、生理用品などの生活必需品の支援を必要としている声が聞かれました。
 相談内容は、生活費が足りず困窮している状況や体の不調もありなかなか仕事が見つけられない状況にあること、職場のハラスメントや不当解雇、雇い止め、労災の認定などの労働問題、離婚後の養育費や慰謝料の不払い、離婚調停がうまく進まない、ドメスティックバイオレンス(DV)やその被害に伴うフラッシュバックや子どもへの影響―など、多岐にわたりました。
 また、各地から寄せられた農産物は今回もとても喜ばれました。
 「出産費用をねん出するために食事を我慢中」の方も。ネットカフェで寝泊まりしている方は、「店舗のレンジで温められるさつまいもや、そのまま食べられる生のトマトがうれしい」と話していました。