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第60回矢臼別平和盆踊り 北海道 全国の基地反対運動と連帯して(2025年09月08日 第1665号)

緑の大地を砲弾で荒らすなと開かれました

 北海道の矢臼別演習場への農地売却を拒否した開拓農家(杉野芳夫さん、川瀬氾二さん)を励ますことで始まった矢臼別平和盆踊りに支援者が8月9日に集い、農民に土地を返せと今年も盛大に行われました。

食料増産で入植 農地売却に反対

 矢臼別演習場は別海、厚岸、浜中の3町にまたがる1万6800ヘクタールの広大な地域で、戦前は軍馬を育てる用地でしたが、戦後は戦争を放棄した証として食料増産の開拓と入植が始まりました。
 しかし、再び戦争の演習場として、入植した農民を買収し、追い出しが始まりましたが、2戸の農家は戦争のための演習場に反対し踏みとどまりました。
 1965年8月14日に始まった「矢臼別平和盆踊り」は60回目を迎え、沖縄をはじめ全国から約400人が参加し、ユーチューブで約400人が視聴しました。
 平和盆踊り実行委員長の上出雅彦氏(別海町農民組合委員長)の開会宣言後に、自衛隊と米軍一体の実弾演習などが年々強まっていることが報告され、その後、花火打ち上げ、かがり火点火で全国の基地反対運動と連帯し、平和を守る運動を進めることを励まし合った盆踊りとなりました。