アイコン 新聞「農民」

旬の味(2025年10月06日 第1669号)

 妻の祖父が先日100歳の誕生日を迎えた。足腰が強く、グランドゴルフが好きで、見た目が80代に思えるくらい若々しいおじいさんだ。大変喜ばしいことである▼私が100歳まで生きるのであれば、と考えてみる。定年が65歳だとして、100歳まで35年間、年金生活である。無理だ。とても想像できない。私には、一人娘がいる▼老後に迷惑はかけたくないから、できるだけ貯蓄はしておきたいが、高金利に住宅ローン、物価高、高い光熱費やガソリン代…一生懸命働いて稼いだお金も、ほぼ手元に残らない▼いっそ思いきって山奥に住み、電気・水道・ガスを全て断ち、完全自給自足の生活をするかと妄想してみるが、その勇気はない。では、どんな日本なら未来に希望が持てるのだろうか▼子どもにも高齢者にも優しい社会? 税金も明確に正しい使い道があって、住みやすい世の中になること? 今の子どもたちがおとなになった時に、もっと住みやすくて夢を追いかけて生きていける世の中になっていればいいなと思う。(Ⅰ)