今こそインボイス廃止を 制度開始2年 国会前でアピール(2025年10月13日 第1670号)
訴える千葉の酪農家、金谷さん
消費税のインボイス(適格請求書)制度が開始されて2年となった10月1日、インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP!インボイス)は、衆院第2議員会館前で「今こそ決断『インボイス廃止』」と訴えるデモ集会を開きました。
STOP!インボイス発起人の小泉なつみさん(フリーライター)は「私たちは、納税がしたくないのではない。インボイス制度には、納税に値するような丁寧な説明も、納税に値するような道理がないと感じているので反対し続けている。速やかに国会を開いてインボイスを廃止して安心して商売を続けられるように、みんなで廃止に追い込もう」と訴えました。
立憲民主党、れいわ新選組、日本共産党、無所属の会の議員らが、野党が協力してインボイスを廃止に追い込む決意を述べました。
各分野から怒り 廃止のチャンス
酪農家の金谷雅史さん(千葉市)は「酪農ヘルパーは、1千万円以下の方が多く、インボイス登録をして、確定申告をすると2割特例を使ってもお金が出ていき、手取りが減ってしまう。酪農の状況自体が厳しいので、消費税分を価格転嫁させてくれと言えない」と厳しい現状を訴えました。
インボイス制度の廃止を求める税理士の会の菊池純さんは「税理士の会は参議院選挙で公開質問状を出し、回答のあった7党のうち6党がインボイス廃止だった。廃止が民意だ」と述べました。
参加者は最後に「今こそ決断、インボイス廃止!」とコールしました。

